水龍さん作・http://web.archive.org/web/20040429234729/www.geocities.co.jp/Bookend-Christie/9854/page005.html
54と過ごすようになって数日が過ぎた。
機嫌指数を上げるコツも分かってきた。
そんなある日。
54「ユーザー,さん…」
ん?何?
54「わたし…おんなのこ…ですよね…?」
えっ?意味がよく分からないんだけど…?
54「54って…おんなのこらしくない名前,ですよね…」
…。
54「どう,すれば…おんなのこ,らしく…なれるの,かな…」
54…。
54「もっと,おんなのこ,らしく,なりたいな…ユーザーさんのため,に…」
54,こっちおいで。
54「え…は,はい…」
なでなで…。
54「あ…」
なでなでなで…。
54「ユーザー,さん…」
なでられて顔を赤らめている54に,俺は言葉をかける。
いい?良く聞いてね。
俺…54のこと凄く女の子らしいと思うよ。
54「えっ…?」
名前のことなんか良いじゃないか。
俺が知ってる娘の中では一番女の子らしいと思うけど?
可愛いし,優しいしさ。
今のままで十分女の子らしいってば。
54「本当,です,か…?」
うん。
俺の為に変わりたいって気持ちは…凄く嬉しいけどさ。
変わらなくても,今のままで十分だよ。
無理に変わろうとすることなんか無いよ。
…でも更新は欲しいかな?
54「ユーザー,さん…どっち見て…誰に…言って,るんです,か…?」
あ,いや。こっちの話。
とにかくさ。
54は女の子らしいから。そんなに悩まないで。
ね?それとも俺の言うことは信じられないかな?
54「い,いいえ!…そんな,ことは,無い,です…」
なら,自分にもっと自信持って。ね?
だって。
俺は君が…今の君が…
好きだから。
54「えっ…?」
あっ…!
二人の間に少しの間の沈黙が流れた。
(しまった…。口が…すべった…。)
54「ユ,ユーザー,さん…」
…もう夜遅いね。54はそろそろ寝た方が良いよ。
54「えっ?でも…まだ…早いん,じゃ…」
いーから寝るの!
寝れーー!!
54「あ,はい…。それ,では…ユーザー,さん…おやすみ,なさい…」
…寝たか。
つい勢いであんなこと言っちゃったよ…。
明日から54の顔直視できるのかな…。
54…可愛かったなあ…。
…なんか変な気分に…。
仕方ないな。54も寝たし,ネットサーフィンでも。
…うわ。
…うひゃー…凄いなこのサイト…。
54「…えっちなのはいけないと思います。」
わー!
54ーー!?
寝たんじゃなかったのかー!!?
54「おやすみ…なさい…(プイッ)」
うわー!
機嫌指数がーー!!
機嫌指数がーーー!!!
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